教育研究グループ支援(研究成果報告)
大田区立中萩中小学校
研究テーマ
- 自分の考えをもち、自ら表現できる児童の育成―考える楽しさを味わわせ、表現する力を育てる算数の指導―
研究期間:平成25年4月1日 から 平成27年3月31日 まで
研究結果の概要
成果
〈問題設定の工夫〉
- 身近なものや児童の関心があるものを問題に取り上げることで、課題に対して意欲的に取り組む児童が増えた。
- ねらいや児童の実態に合わせた問題設定や見通しをもたせる工夫により、式の意味や問題の解き方を考える子が増えた。
- ねらいや児童の実態に合わせた問題設定や見通しをもたせる工夫により、自分の考えを書ける児童が増えた。
〈ノート作りの工夫〉
- 学習の流れを理解し、自分の考えを言葉、式、図などを用いて表現し、自分でノート作りができる児童が増えた。
〈児童の考えを生かす工夫〉
- 児童の考えを生かす交流の工夫により、友達の考えに興味をもって聞いたり、多様な考えを理解したりする児童が増えた。
- 児童の考えを生かす交流の工夫により、児童間で考えを深めるようになった。更に、友達の考えを検討しようとする姿が、他教科でも見られるようになった。
- チームティーチングによって、個に応じた指導を充実し、児童の考えを把握することにつながった。
- 教師は、問題解決学習の流れやポイントを理解し、授業改善につながった。
課題
- ワークテスト「数学的考え方」の平均点を昨年度と比較し検証すると、ほとんど数値的な変動は見られなかった。数値による評価方法に、数学的考え方の伸びが反映されるのか、数学的考え方の伸びをどうすれば検証できるのかという疑問があり、検証方法に課題が残る。
- 既習事項の定着具合や児童の実態により、見通しのもたせ方を工夫する。
- ペアやグループ学習は、ねらいによって、タイミングや形態を工夫する。
- 適用問題の内容や量、取り組む時間を吟味し、学習の定着を図る。
- 少人数指導における適切な評価方法や、児童による振り返りのポイントを検討する。
- 教師は、机間指導をしながら、児童一人一人の考えを把握するとともに、集団検討をコーディネートする力を高める。