教育研究グループ支援(研究成果報告)
分かる・身に付く授業を創造する授業改善 ~窓口教科 国語~
研究テーマ
- 分かる・身に付く授業を創造する授業改善
研究期間:平成26年4月1日 から 平成27年3月31日 まで
研究結果の概要
本校の研究では、児童の認知(情報処理)スタイルに着目して児童の実態を理解し、児童個々に応じた「分かる・身に付く授業」を行うための指導の在り方を追求するとともに教員の指導力向上を目指し、提案授業として6回実施した。
回数 | 月 | 学年 | 単元名 |
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第1回 | 9月 | 1年生 |
いきものクイズ大会をしよう 学習材「みいつけた」(光村図書) |
第2・3回 | 11月 | 3年生 |
せつめいのしかたを考えよう 学習材「すがたをかえる大豆」(光村図書) |
4年生 |
説明のしかたについて考えよう 学習材「アップとルーズで伝える」(光村図書) |
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第4・5回 | 12月 | 2年生 |
読んで、せつめいのしかたを考えよう 学習材「しかけカードの作り方」(光村図書) |
5年生 |
説明のしかたについて考えよう 学習材「天気を予想する」(光村図書) |
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第6回 | 1月 | 6年生 |
文章と対話しながら読み、自分の考えをもとう 学習材「生き物はつながりの中で」(光村図書) |
研究を通して明らかになったこととして、日々の授業の中で、「児童にとって分かりやすい指示・質問の言葉を意識するようになった。」「言葉の言い換えや繰り返しをしない。」「児童に何を残したいのか意識して教材研究をした。」と教師の意識の変容が大きな成果と考える。
また、「キーワードにすすんで線を引く」「本文に立ち戻って理由を説明する」など、学習方略を獲得した児童の姿が多く見られるようになったことも成果と考える。
次年度の研究で明らかにしたいこととして、以下の4点が挙げられた。
- 認知的側面からの手だてや支援と教科のねらいの達成に向けて
- 小学校6年間を見通した系統的な「分かる・身に付く授業」をするために
- 意味記憶・学習方略との関連
- 主体的な学びへ
来年度は、今年度の研究を基に、「分かる・身に付く授業」となるよう、実践研究を通して深め、授業改善を図っていく。
その他
本研究は継続し、平成27年度練馬区教育委員会教育課題研究校として発表する。