平成25年3月27日、三楽病院精神神経科部長の真金薫子先生を講師に、講演会「先生たちのメンタルヘルス~教職員の“こころの扉”~」を開催しました。講演タイトルにある「こころの扉」は、真金先生が監修した、東京都教育委員会作成のメンタルヘルス対策DVDのタイトルで、今回冒頭で一部分を視聴しました。
事前に参加者からいただいた質問票では、教員間のコミュニケーション・協力体制や、メンタルヘルスの不調と周囲のサポートに関する質問が多く寄せられ、学校現場でのメンタルヘルス対策の重要さを実感しました。講演の最後は、真金先生による一本締めで終了しました。真金先生の一本締めは、「元気が出た!」「最高!」等大好評でした。講演の明るく和やかな雰囲気が伝わるひとコマでした。
参加者アンケート集計(回答数93人)
1年前の同時期に開催した講演会(講師:明治大学文学部諸富祥彦教授)と同じく、教師の抱える四つの悩み(多忙感、子どもとの対応のむずかしさ、保護者の変化と対応のむずかしさ、同僚や管理職との関係の難しさ)について、参加者に最近の日常生活を振り返り、回答してもらいました。
よく 当てはまる |
多少 当てはまる |
どちらとも いえない |
当てはまらない | |
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常に忙しく、業務に追われている | 50.5% | 36.6% | 10.8% | 2.2% |
子どもとの対応が難しい | 18.5% | 37.0% | 23.9% | 20.7% |
保護者の変化と対応が難しい | 19.4% | 41.9% | 20.4% | 18.3% |
同僚や管理職との関係が難しい | 44.6% | 26.1% | 14.1% | 15.2% |
「よく当てはまる」「多少当てはまる」と回答した割合が高い順に、(1)常に忙しく、業務に追われている(87.1%)、(2)同僚や管理職との関係が難しい(70.7%)、(3)保護者の変化と対応が難しい(61.3%)、(4)子どもとの対応が難しい(55.5%)となりました。平成24年3月の講演でも、参加者に同じ質問をしましたが、今回と同様の結果となっています。(1)の項目については、参加者の9割近くが回答しており、多くの先生方が多忙感を抱えているようです。