公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

都立白鷗高等学校 副校長 町田 清彰

都立白鷗高等学校では、1学年「総合的な探究の時間」を契機として、生徒が学校所在地である上野・浅草地域の伝統行事(鳥越祭、浅草流鏑馬、浅草サンバカーニバル、隅田川とうろう流し、モノマチ、かっぱ橋道具まつりなど)に継続的に参加し、地域の織り成す多様な文化や伝統の奥深さについて理解を深める一方で、地域に古くから根付いている伝統行事の活性化や継承に貢献しようと努めてきました。生徒はグループ別に、浅草観光連盟様のご協力を仰ぎながら、これらの伝統行事に準備段階から関わり、最終的には地域探究に関するプレゼンテーションを行います。その一連の取り組みを通じて、地の利を地元地域に還元することができればと考えています。

地域との交流活動においては、フィールドワークやインタビューを通して、実際に自分の目で見たり、人と関わったりするなど、具体的な体験・経験ができることが、生徒にとって大きな学びの機会となっています。また、交流を通して得た学びと、本校が柱としている探究型学習とを融合させることで、多面的な視点を持ち、自ら課題を発見し解決できるリーダーになるための資質を身につけることにつながっています。

グローバル化する社会において、世界に目を向けることの重要性は確かに大きいものですが、自分の足元に目を向け、自分が何者であるのかというアイデンティティに関する意識を強固なものにし、その上で世界を知る、世界に発信していくために、本校が位置する上野・浅草地域という地の利を十分に生かすことは、「自己のアイデンティティを有し、ダイバーシティ(多様性)の尊重を基盤に、「競争」と「協働」の両方ができるリーダー」の育成を目標とする本校にとって大きな意味を持ちます。

古くからの伝統を守り、継承していくために、今の若い世代に寄せられる期待というのは非常に大きいものであると感じます。上野・浅草地域のみなさんが、本校の活動に前向きに関わってくださる根底には、「伝統の継承」という要素が大きいと思います。学校が地域に根ざした教育活動を行い、様々な形で地域の「伝統の継承」を担い、地域の期待に応えるというロールモデルになれるよう、本校では取り組みをこれからも進めていきます。

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