公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院

部門

看護部Nurse

新人教育プログラム

Rookie Education

新人教育プログラム

新採用者研修(入職から約1週間)

当院看護部の新人教育プログラムは、厚労省の「新人看護職員研修ガイドライン」を基準とし、作成しています。入職後約1週間は多職種との合同で、「病院(看護部)の概要」「感染防止対策」「医療事故防止対策」「情報セキュリティ」「社会人としてのマナー」などについて集合研修を行います。

新卒看護師特別中央研修プログラム(入職後2週目から5月末まで)

2019年2月よりCOVID-19の影響により各養成機関(大学、専門学校)における病院実習が縮小もしくはペーパーペイシェントによる模擬実習であるという情報を受け、不安を抱えながら就職することとなる新卒看護師を迎える当院では、入職後に不安が少しでも緩和できるために、「新卒看護師特別中央研修プログラム」を2021年度から実施しています。

「新卒看護師特別中央研修プログラム」とは、4月から部署(病棟や手術室など)に配属するのではなく、5月末までの約2か月間をかけて、全部署をローテーションしていきます。基礎的な患者さんとのコミュニケーションや現場での体験を通して看護技術や看護記録の記載方法を習得していきます。毎日夕方に集まり、その日体験したことを共有する「日毎振り返り会」を行います。同期同士のコミュニケーションを毎日とることで、絆が深まります。
新卒看護師同士や先輩と手を取り合いながら一緒に成長できる教育プログラムを目指しています。

部署内研修(6月以降)

入職3ヶ月目(6月)から部署へ配属され、先輩看護師と一緒に業務を行います。どこの部署でも入職後1~2年の間に一定の看護技術が習得できるように、「基礎看護技術チェックリスト」を使用しながら業務を行います。また、定期的に先輩看護師と振り返りを行いながら、着実なステップアップがはかれるように関わります。
夜勤導入前にオリエンテーションとは別に「夜勤シャドーイング」を行います。先輩看護師と一緒に夜勤の体験を通して生活リズムの整え方や、夜間の患者さんの様子、業務内容を少しずつ経験できるようにしています。

レベルIAコース

月に1回程度集まり、各自の体験や学び、不安なことなどを共有しています。
臨床心理士によるメンタルサポート(個別面談・リラクゼーションワーク)も行っています。

研修対象者
新卒者
到達目標
  1. リアリティショックを克服する方法を学ぶ。
  2. 専門職業人としての自覚が持てる。
    • 社会人基礎力を身につける。
    • 看護倫理の基本事項がわかる。
  3. メンバーシップの概念を学ぶ
看護技術演習

看護に必要な知識と技術を得て実践で活かすことができるように、「採血」「輸液」「心電図」「輸液ポンプ・シリンジポンプ」などの技術演習を行います。 当院では「学研ナーシングサポート」を導入しており、入職後個人に配布されるアカウントで、パソコン・スマートホンを使っていつでも看護技術を動画で確認できます。

研修対象者
新卒者・所属長が必要と認めた職員
到達目標
  1. 安全で正確な看護技術を学習する。
  2. 自部署で習得できない看護技術についても学習する。
多重課題
  1. 安全に配慮した優先順位の選択ができる。
  2. 基本的な看護技術が正確にできる。
  3. 自分の能力の限界を知り、先輩ナースに応援(報告・連絡・相談)を求めることができる。
  4. 患者に対し、適切な態度や言葉使いができる。

新採用者研修

2022年度の4月第1週目に行った、新規採用者研修プログラムの内容です。

1日目 AM 昼休憩 PM
辞令式
病院の理念・運営方針
東京都教職員互助会の事業
就業規則の説明
ICカード(職員カード)の交付
感染防止対策(講義)
2日目 医療安全管理体制について(講義)
医療事故防止対策(講義・演習)
労働組合からのお知らせ
接遇研修(外部講師による講義)
テーマ「三楽病院コミュニティ:入門編」
3日目 看護部の理念・目標について
看護部の諸規則について
現任教育・キャリアラダーについて情報セキュリティ研修(講義)
コメディカルの紹介
(薬剤科 臨床検査科 栄養科 放射線科 MSW リハビリなど)
病院内(各部署)の案内
4日目 看護記録・看護診断について(講義)
看護必要度について(講義)
日本看護協会看護職賠償責任保険の紹介
AEDの使用方法について(演習)
5日目 看護技術演習
(ベッドメイキング 体位変換 寝衣交換など)
看護技術演習
パソコン操作・入力演習
特別中央研修プログラムについての説明

年間スケジュール例

内容
4~5月 新卒看護師特別中央研修プログラム
  • 2ヶ月間は部署への配属はせず、中央での研修を行います。
  • 病棟をローテーションしながら、三楽病院の特徴や各病棟の役割を学んでいきます。入院患者さんと直接コミュニケーションをとり、当院の看護を体験します。
  • 新卒看護師特別中央研修プログラムとは別に、集合研修として「技術演習研修」を行います。この研修では基礎的な看護技術を習得できるようサポートし、6月から部署配属するまでに必要な技術が身につけられるように関わっていきます。
6月~
  • 各部署に配属されます。1ヶ月間はすべての業務を先輩Ns.と一緒に行います。
  • 「キャリアラダー(レベルⅠ)」「基礎看護技術表」などを使用して、できるだけ偏りなく経験できるようフォローします。
  • チームの看護師全員で、1年間継続してサポートします。
  • 夜勤のシャドーイングを行い、夜間の患者さんの様子や看護師の業務を体験します。交代制勤務を行ううえでの体調管理(生活リズムの整え方)についても学びます。
7月
  • 第1回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
9月
  • 配属3か月の振り返り会を部署の中で行います。成長したところや、もう少し頑張るところを先輩と一緒に見つけていきます。
10月~
  • 夜勤のオリエンテーションが始まります。(病棟によって開始時期は異なります)
  • 第2回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
12月
  • 配属6か月の振り返り会を部署の中で行います。入職2年目になるまでに成長したいところ(目標)を確認します。
翌年1~2月
  • 第3回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
翌年4~5月
  • 1年目の振り返りを行い、成長したところを確認し、2年目として成長したいところを具体的に目標設定していきます。

集合研修

レベルⅠAコース 看護技術演習
4月 第1回
  • ベッドメイキング
  • 体位変換の援助
  • 臥床患者の寝衣交換の援助
  • 各種ベッドマットの使用用途の説明
  • 正しい身体拘束具の使い方
第2回
  • アンプル・バイアル製品(薬液)の取り扱い方法
  • 点滴・輸液の準備方法
  • 輸液ポンプ・シリンジポンプの取り扱い方法
5月 第1回
  • 社会人基礎力について
  • メンタルヘルス企画(講師:臨床心理士)
    • コミュニケーションワーク
    • リラクゼーションワーク
第3回
  • 採血の手順
  • 各種採血スピッツの説明
  • 血液培養検査の手順
第4回
  • 移乗動作を行う際の注意点(講師:理学療法士)
  • 摂食嚥下に関する注意点(講師:言語聴覚士)
6月 第2回
  • リアリティショックの克服方法
  • 配属後1か月の振り返りの共有
第5回
  • 膀胱留置カテーテルの挿入
9月 第3回
  • 看護倫理について
  • 配属後3か月の振り返りの共有
第6回
  • 心電図
10月 第4回
  • メンバーシップについて
11月 第5回
  • 患者さんや先輩看護師とのかかわりの中で学んだことを共有(グループワークなど)
12月 第6回
  • 「夜勤が始まってどうですか?」についてを情報の共有
第7回
  • 多重課題
  • 効果的な報告・連絡・相談(SBAR)
翌年 1月 第7回
  • 事例をとおして看護師としての思いや考え(看護観)の振り返り
第8回
  • 急変時の対応
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