公益社団法人 東京都教職員互助会

文字サイズ変更
トップページ > 教育振興事業 > 平成22年度 助成グループ 研究テーマ > 体力向上プロジェクト > 体力向上プロジェクト(研究成果報告)

教育研究グループ支援(研究成果報告)

研究結果の概要

「体力アップキャンペーン」実施について

ねらい

  1. 児童の体力向上を図るために、各学校の実態に応じて授業や業間・昼休みの時間帯に児童が取り組める運動種目を紹介し、積極的に外遊びや運動する機会を奨励する。
  2. 仲間と楽しく集団で協力し合いながら運動に取り組むことにより、望ましい人間関係や社会性を育成するとともに、記録(ランキング)を公表することにより、活動の意欲化と継続性を図る。

対象

参加単位は「クラス」または「グループ」とする。「クラス」は、学級の児童・生徒 全員で取り組んだ場合とする。ただし、けがや病気等でやむを得ず 参加できない児 童・生徒がいる場合は、当該児童・生徒以外が全員参加している場合を「クラス」とする。「グループ」は、同学年の8名以上での編成とする。人数が少ないなどの関係で 異学年で行う場合には、グループ内の最高学年のグループとして申告する。

種目内容

みんなでボールラリー【ボール投げの力(投力)を主に養う】

3分間、1つのボールを使ってキャッチボールを行い、何回捕球できたかを競う。

みんなで8の字とび【全身持久力及び巧緻性を主に養う】

3分間、長縄8の字とびによる連続回旋跳びを行い、なわを何回跳べたかを競う。

みんなでリレー【走力及び筋力を主に養う】

1人が50mを走る学級全員の折り返しリレーで、1人あたりの平均タイムを競う。

みんなでラインタッチ【敏捷性を主に養う】

1分間、3m間隔ラインを折り返し、1人あたりの平均回数を競う。

記録の申告方法及び申告先

教師の立ち会いのもとに実施・確認されたものを公式記録として申告する。 記録の更新にともなう申告の回数は、各期間内において何度でも可とする。

実施上の留意事項

各学校の実態に応じて職員の共通理解のもと行う。実施種目や方法・ルール、留意事項等を実施する児童・生徒に十分周知させる。実施にあたっては、準備運動を行うとともに、活動時の天候、活動場所等参加者の健康面、安全面に十分留意して行う。

記録の公表(更新)及び表彰

申告された各種目の学年ごとの記録は、ICT校務PC内の掲示板でランキングを公表し、随時更新する。
各期間後、各種目の上位に記録認定証を作成し、学級及びグループを対象に授与する。

種目について

みんなで ボールラリー【ボール投げの力(投力)を主に養う】

3分間、1つのボールを使ってキャッチボールを行い、何回捕球できたかを競う。

準備

ドッジボールまたはハンドボール
・ストップウォッチ
・平面上に、投球ラインを示す2本の直線を引く。
(投球ラインはこの形でなければならない)

低学年: 5m間隔
中学年: 7m間隔
高学年:10m間隔
グループ及び人数 学級全員あるいは8人以上のグループで行う。
方法
  • 各グループがほぼ半数となるよう2つに分かれ、投球ライン後方に縦1列で向かい合って並ぶ。
  • 計時の「はじめ」の合図で始める。3分間たった時点で計時が「終わり」の合図をする。「終わり」の合図をした時点で、捕球した回数を記録とする。
  • ファンブル後ボールを保持した場合も捕球とする。
  • 投球ライン内での捕球及び投球はしてはならない。ただし、ファンブルしボールが投球ライン内に入った場合は、中に入ってボールを捕ってもよい。また、投球ラインの中に入ってボールを投げた場合は、相手が捕球しても捕球回数に入れない。ただし、前足が投球ラインを踏んで投げた場合は、オンラインとして捕球回数に入れてよい。
  • 投球はノーバウンドで相手に届くように投げることが望ましいが、投球ライン内でバウンドしてしまった場合も、投球ライン後方でボールを捕球すれば捕球回数に入れることができる。ただし、意図的にボールをバウンドさせたり、ボールを転がしたりして相手に投げてはいけない。
  • 投球フォーム、助走及びステップの距離は自由とする。
  • 投球後は、投球ラインの前方に入ってもよい。
  • 投球後は、同じ列の後ろに並ぶ。
  • ャッチボールをする2人以外は、ボールに触れてはいけない。
実施上の注意等
  • 実施場所は運動場または体育館等とする。
  • ボールは、ドッジボール1号球、2号球、3号球またはハンドボールのいずれかのボールを使用する。
  • 記録挑戦の際は、教師の立ち会いのもと実施し、計時・計測は教師が行う。

みんなで8の字とび【全身持久力及び巧緻性を主に養う】

3分間、8の字とびによる連続回旋跳びを行い、なわを何回跳べたかを競う。

準備 ・長なわ
・ストップウォッチ
グループ及び人数

学級全員または8人以上のグループで行う。
(回し手は、人数に含まれない)

方法
  • なわを回した状態から、計時の「はじめ」の合図で跳び始める。
  • 最初に並んだ順番どおりに跳ぶ。
  • 3分たった時点で、計時は「終わり」の合図をする。3分間以内であれば、途中で失敗しても継続して跳んでよい。跳んだ回数は3分間の総計とする。
  • なわが体にかかって跳べなかったり、跳ばずになわを通り抜けたりした場合の回数は跳んだ回数には含めない。
  • 1回旋ごとに1人または数人で跳んでもよいが、跳んだ回数は1回旋を1回とし跳んだ人数とはしない。
実施上の注意等
  • 実施場所は、校庭または、体育館等とする。
  • 使用するなわの長さや種類は自由とする。
  • 人数が少ない学級は、異学年の児童を加えて行ってもよい。ただし、記録登録は、最も上の学年の児童が在籍する学年とする。
  • 教職員または保護者等大人がなわを回してもよい。
  • 記録挑戦の際は、教師の立ち会いのもと実施し、計時・計測は教師が行う。

みんなで リレー【走力及び筋力を主に養う】

1人が50mを走る折り返しリレーで、1人あたりの平均タイムを競う。

準備

・バトン(低学年はリングバトンでもよい)
・ストップウォッチ
・三角コーン(25m間隔)

・平坦な地面上にスタート、ゴールライン、テークオーバーゾーン(スタート、ゴールラインの前後4mずつ、合計8m)を設定する直線を下図のように引く。
グループ及び人数 学級全員または8人以上のグループで行う。
方法
  • 男女混合で、走る順番は自由とする。
  • スタートは、スタンディングスタートとする。
  • 計時のスタートの合図から、最終走者のトルソー(首から上、肩から先、もものつけねから下を除く胴体部分)がゴールライン上に到着するまでにかかった時間を計測する。
  • バトンの引き継ぎは、8mのテークオーバーゾーンで行う。それ以外で引き継ぎが行われた場合は、やり直しとする。
記録と参加人数
  • タイム測定は、百分の一秒までとする。
  • 1人あたりの平均タイムを算出する際には、千分の一秒を切り上げ、百分の一秒までとする。千分の一秒が0の場合は、百分の一秒までのタイムとする。
  • 参加人数は、走った人数とする。
実施上の注意
  • 実施場所は運動場等とする。
  • バトンは、原則としてプラスチック製のバトンを使用する。低学年は、リングバトンを使用してもよい。
  • 記録挑戦の際は、教師の立ち会いのもと実施し、計時・計測は教師が行う。
このページのトップへ