教育研究グループ支援(研究成果報告)
体力向上プロジェクト
代表者:飯塚 雅(イイヅカ マサユキ)
学校名:墨田区立横川小学校(墨田区教育委員会事務局指導室)
研究テーマ
- 平成22年度体力テスト結果の分析・考察
- 体力向上メニューの開発
- 体力アップキャンペーンの検討、実施
研究期間:平成22年4月1日 から 平成23年3月31日まで
研究結果の概要
【テーマ設定の理由】
児童の体力は、全国平均値と比較して、依然として低い状況にある。
特に、20mシャトルラン(持久力)、上体起こし(筋力)、反復横とび(俊敏性)ボール投げ(投力)に課題が見られた。
児童の体力低下を食い止め、上昇に転じ全国平均値を上回ることを目指し、本グループでは、以下の2点について着目した。
- 体力向上は、重要な課題と各校が認識しているが、学校としてのプランが体系化されていないのではないか。体育的な行事等が行われてはいるが、年間を通じた継続的な取組が機能しているとは言い難い。
- 休み時間や体育集会など、児童が身体を動かす機会を児童の自主的な意欲に任せるのではなく、外発的な動機付けとなる取組が必要なのではないか。
【方策】
上記2点を受け、本グループでは、次の2点について取り組むことにした。
- 体力向上プランの作成・実施
- 体力アップキャンペーンの実施
【成果と課題】
体力向上プランを作成することにより、これまで実施してきた体育的行事を年間の流れに位置付け、体力向上に向けた取組として整理することができた。また、プラン作成により、教員間の共通理解も図ることができた。
体力アップキャンペーンで、種目を紹介することにより、休み時間等に学級集団で意欲的に記録に挑戦する姿が多く見られた。回数を重ねるごとに記録が伸び、他の集団と競い合うことがさらなる活動への意欲付けとなった。 今後は、この取組を体育部に周知するなど他の学校にも広げ、区全体の取組になるようにしたい。
体力向上プラン
【園・学校の目指す幼児・児童・生徒像】
これからの時代をたくましく生き抜く、「生きる力」を育成する柱の一つである体力を向上させるため、各学校の教育目標や子供の実態等を十分考慮して設定する。
【幼児・児童・生徒の健康・体力の実態】
児童・生徒の健康状態、学校、家庭、地域における運動・スポーツに関する活動の状況等や基本的な生活習慣の分析等も加味しながら、新体力テストの結果を分析し、実態を記入する。
【具体的な取組】
園・学校における取組 (1)体育授業内容 ・方法の改善・充実 |
○主運動につながり、体力向上の要素も含む準備運動の工夫 ○実運動量の確保 ○体力向上の必要性についての理解(保健等) 等 |
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学校教育活動全体を通しての取組 |
○特別活動(学級活動、生徒会活動)、総合的な学習の時間の取組
○学校行事
○昼休み、業間、放課後等の取組 |
家庭との連携を図った取組 |
○食生活の充実、健康等にかかわる情報提供 ○親子スポーツ活動 等 |
地域との連携を図った取組 |
○地域が行うイベント等の紹介や積極的な参加促進の啓発等
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