教育研究グループ支援(研究成果報告)
研究の概要
担任とALT(外国人英語講師)との英語コミュニケーション体験活動
わかくさ英語活動指導案
わかくさ 英語活動指導案
平成22年7月12日 2校時
わかくさ学級 児童 34名
指導者 鈴木幸子
関口幸太
山田勝稔
原 敏雄
山崎克明
高木賀南子
介助 4名
1 単元名 お買い物遊びをしよう
2 単元のねらい
- 英語活動に関心をもち、友達や大人などと一緒に楽しく活動する。
- 繰り返される表現が分かり真似られる。
- 日本語と英語の音声の違いに気付く。

8 本時の活動
(1)本時のねらい
- 相手とすすんでコミュニケーションを図る。(コミュニケーションへの関心・意欲・態度)
- 生活表をもとに、自分の生活を紹介し合う。(コミュニケーション能力)
(2)本時の展開 (1/2)

【成果と課題】
(1)成果
- 個別指導計画を基に、児童の活動の様子を毎時間記録し続けたことで、一人一人の変容や課題がより明確になり、活動もより実態に沿うようになった。
- 児童の学習経験や興味・関心、理解力に応じた教材(歌、ダンス、数遊び、ゲームなど)を精選したことで、大人と子供や子供同士の関わりが広がり、児童が積極的にコミュニケーションを楽しめる機会が多くなった。
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発達段階や理解力に応じたグループ分けを行ったことで、各グループともに大きな変容が見られた。
Aグループでは、メインとなる「買い物遊び」や「レンタルゲーム」などの場面で、Hello. May I help you? ~please. Here you are. Thank you.と児童同士のコミュニケーションを楽しんだり、HRTやALTからの働きかけに自信をもって応じられる姿が多く見られるようになった。
Bグループでは、英語の音声や音楽に親しみながら、英語活動に対する期待感を高めていく様子がさらにみられた。メインとなる「買い物遊び」や「レンタルゲーム」でも、果物の模型や絵カードなどを使いながら、より積極的に大人とのコミュニケーションを楽しめるようになってきた。 - どちらのグループも、子供同士が積極的にコミュニケーションし合う場面が多く見られるようになり、活動に対する満足感や達成感を十分に味わえるようになった。
- 朝や帰りの時間、休み時間、図工や音楽の時間でも、あいさつや色、数などを英語で表現したり、英語の歌を口ずさんだりする姿がみられるようになってきた。
(2)課題
- 相手を受けて返していく相互のやりとりができるような活動内容を検討する。
- 記録を基に個別指導計画を作成し直すことで、個々の実態や課題を明確にし、個に応じた活動内容や展開、教材・教具の工夫を行う。
- 児童の実態や交友関係などを十分に考慮した上でのグループ編成や座席配置を行い、児童一人一人が活動に対する見通しと期待感をもち、落ち着いて活動できるよう配慮する。
- 集団参加や活動のきまりを理解することが苦手な児童に対するより効果的な支援のあり方を研究する。
- ゲームの進め方やルールを考えたり、考えたことを表現したりすることが苦手な児童が多いため、今後も教育活動全体を通して考える力や課題解決能力を身に付けさせるようにする。