公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

AT、AAC研究会

研究テーマ

研究期間:平成30年4月1日 から 平成31年3月31日まで

研究結果の概要

研究の目的
  1. ICTが苦手だったり、操作経験が少なかったりする教職員に向けての啓発
  2. タブレット端末の操作方法の向上
  3. ICT教育へのニーズの高い教員に向けての専門性の向上
方法・内容
  1. 支援機器の操作法講習会の実施。
  2. タブレット端末の操作法講習会
  3. 校内スイッチ教材製作講座の開催
結果・考察

以上のような講習会を行い 良かった点はタブレット端末を使う教員の意識が高まり、より多くのアプリを使用するようになったこと。また支援機器の扱いに慣れていなかった 学校介護職員が積極的に使用できるようになったこと。全校的にICTや支援機器を使用する上での意識のハードルが下がる傾向が見られたことなどである。それによってICT機器やAT,AAC教材を使う児童生徒がコミュニケーション能力を伸ばしたり、社会的自立の力がついてきたりといった姿が以前より多く見られるようになってきた。
今後の課題としては、ICT、支援機器に対して苦手な教職員への啓発・研修に継続である。今年度の講習会を単発で終わらせるのでなく、次年度も継続して行っていかなければ、ICTへの全校的な意識が尻すぼみになってしまう。年々、忙しくなる校務や会議の増加傾向により、専門性を高める研修を入れていくのは難しくなっているが、教職員が抵抗感なく参加できる日時の設定を工夫していく必要がある。それに加え、ICT 教材の有効性の検証が必要である。ICT教材、支援機器の活用については、それが本当に必要かどうか、使用方法は適切に行えているか、担当教諭に主観のみでは難しい部分がある。次年度以降はICT、支援機器に詳しいICT外部専門員と作業療法士が本校に入る予定になっている。その方たちのアドバイスを受け、より専門的な活用を行っていく予定である。また使用方法の講習会だけでなく、より一歩踏み込んだICTとコミュニケーションの関係性など、理論的な内容の研修も行い、より深く何のためにICTや支援機器を使う必要があるのか、学ぶ機会が必要であると考える。

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