公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院

お知らせ

災害発生時のこころのケア

東日本大震災・教職員のメンタルヘルス支援(第2班)

東京都教職員総合健康センター 健康管理係主任 金子 真士

 私たちは、東日本大震災で被害を受けた教職員のメンタルヘルス支援の第2班として4月10日から4月13日の日程で、気仙沼市を訪れました。

 沿岸部については連日報道されているように、瓦礫の山が延々と続き、恐らく祖父母が体験したであろう戦時中の空襲や関東大震災の惨状と同じ景色を見ているのだろうと感じました。
その中にあっても、津波に洗われてしまった農地にトラクターを入れる農家の方、残った店舗で営業を続ける方、瓦礫の撤去に汗をかく方、皆さんが「日常」を取り戻すべくそれぞれ努力される様は「被災者」という言葉で括るのが不似合いなほど、力強いものでした。

 私たちが支援対象としている教職員の皆さんも、学校の日常を取り戻すべく、入学式や始業式という節目を迎えるために奔走しておりました。

 そんな教職員の悩みは、これから登校してくる、それぞれ被災状況の異なる児童生徒への接し方。そして、せめて学校だけでも以前の姿に、と思っても学校生活のすぐ横に避難所がある非日常性など、学校現場だけで解決出来るような問題だけではありませんでした。

 また、学校により抱える問題も異なり、人により、土地により被災状況も異なります。「自分より酷い人がいる、弱音を吐くわけにはいかない」と粘り強く自分を奮わせる方がとても多いようです。 ある学校の校長先生は「雪国だから、黙って耐えるのは慣れているのです」とカラリと笑いながら教えてくださいました。自身は耐え、津波に人や家が呑まれるのを目の当たりにした子供たちの状態を一心に心配される先生方の姿に、私たち派遣隊は「教師は強い」という印象を強く持ちました。

 さて、現地ではまだまだ寒暖の差が大きいのですが、小さいながら春の息吹を感じることが出来ました。津波被害の無い里山では、まるで震災など無かったかのように土筆が伸びをしておりました。
海も山も空も人も、とても美しい土地です。この先どれほどの時間がかかっても、必ず復興すると信じ、微力であれ、その道のりの一助となるべく支援に携わってまいりたいと思います。
そして、鮭の溯上する川に、牡蠣・ホヤの獲れる海に、必ず遊びに行きます!

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