SNSとの付き合い方

総務省の令和6年度版情報通信白書によると、2023年のインターネット利用率(個人)は86.2%となっており、その中でも、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、TiKToKなど)の利用率は65.7%であり、半数以上の人が利用しています。情報収集や、人とつながれるというメリットもある一方、スマートフォンの利用時間の長さやSNSの悪用も問題になりつつあります。
少し前に「SNS疲れ」という言葉も目にするようになりました。SNS疲れいうのは、SNSを使用することによって生じる心理的な疲労やストレスのことです。現代病ともいえるSNS疲れと付き合っていくためには、SNSの使用についての認識を改めつつ、対策をとっていく必要があるかもしれません。ではなぜ、SNSと距離をとりにくいのでしょう。
- 手軽に見ることができる
- 短時間で楽しいものを見ることができる
- 時間をつぶせるなど。
SNSは手軽に情報が入手できたり、人とつながれるメリットもある一方、一度見てしまうと、なかなかやめることができない方も多いのではないでしょうか。
SNS疲れをしないためにも、うまく付き合っていけるといいですね。
以下に対策をまとめてみました。
【対策】
・見たくない情報は見ない
→SNSはわるいことばかりではありません。情報が早く入ってきたり、交友関係でも楽しさを共有したり、誰かとつながっている良い面もあります。でもこれは付き合い方次第。SNSには良いことだけではなく、バズるために良くないことを掲載する方もいます。できるだけ、そのようなものは見ない、目にしないようにしましょう。
・近すぎない距離感を保つ
→常に見れるのがSNSの良いところでもありますが、常に見れるが故に、隙間時間で見てしまうことがあると思います。SNSはあくまで、ツールです。
必要ないときは見ないようにしましょう。
・情報を遮断する時間を作る
→SNSには膨大な量の情報があります。ただ見ているだけでも情報過多で疲れてしまいます。短い時間でもSNSを見ない時間を作り、自分自身に目を向ける時間を作りましょう。
・SNS以外での息抜き方法を知っておく
→SNSを見ることが息抜きに感じる方もいるかもしれませんが、気が付かない間に眼精疲労が溜まったり、精神的に疲れてしまったりしがちです。リラクゼーションやマインドフルネス、散歩や好きなものを食べるなど、ほかの息抜きも取り入れていきましょう。
なかなかSNSと距離を取れない、SNSを見ている時間が長くて睡眠時間が減少してしまうなどの場合は、1人で抱え込まずにカウンセリングでSNSとの付き合い方を相談してもいいかもしれません。職場外に設置された、こころのケアの専門家による「こころの相談」を上手に活用していただければと思います。