部門
障害者雇用Handicapped
障害者雇用のためのサンライトサポート室
本室は、本年度で6年目を迎えました。令和2年3月からは、御茶ノ水ファーストビルの6階のオフィスで、業務に取り組んでいます。現在、東京都立特別支援学校の卒業生のスタッフが5名働いています。
ポリシー
サンライトサポート室は、3S(誠心誠意、整理整頓、清潔清掃)をキャッチワードとして患者様、地域の皆様、病院のスタッフの皆様の役に立てることを目指します。
運営するにあたり、大切にしている目標は以下の3点です。
- スタッフ各自が主体的な作業に取り組み、人の役立つことへの喜びを創り出していきます。
- 障害者法定雇用率を確保し、定着を図ります。
- サンライトサポート室について互助会の理解・啓発を深めるとともに、特別支援学校及び特別支援教育推進室等との連携、理解・啓発を高めていきます。
名称の由来
サンライトサポート室の「サン」は、三楽の「三」からのかけことばです。スタッフが真に光り輝く存在となるようにというインクルージョンの願いが込められています。
主な業務内容
現在の定期的に行う仕事は、ベッドメイキング、検体の運搬、名刺作成、郵便物の計量・仕分け・発送、患者様用の呼び出し機消毒、アームカバーやタオルたたみ、タオル・シーツ補充、スッピッツケースの消毒、人間ドックの案内や、インフルエンザの問診票等の折り・丁合・封入、不要となった紙やCDのシュレッダー業務などがあります。
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ベッドメイキング -
検体の運搬 -
郵便物の計量・仕分け -
呼び出し機のクリーニング -
アームカバーのたたみ -
スピッツケース消毒 -
書類の丁合 -
CDシュレッダー
また、パソコン等を使った業務では、名刺作製や互助会関係資料、新型コロナウイルス感染症関連のVRS(ワクチン接種記録の読取送信)、定型的なデータ入力などを随時行っています。
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名刺作成 -
PC入力(名簿作成) -
VRS
さらに、新規の薬箱や袋のネームタグ貼り、院内用カレンダーの作製などの業務は手順表を一つ一つ確認しながら行っています。
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薬箱のネームタグ貼り -
カレンダー作製 -
手順表を見てタグを作る様子
互助会事業の広報用のグッズを毎年、作製しています。
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グッズの作製
今まで作製したグッズ
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平成30年度 -
令和元年度 令和2年度 -
令和3年度 -
令和4年度 令和5年度
スタッフの研修
スタッフが、社会人としての知識や理解を深めるため、預金・貯蓄の知識、健康診断の結果の見方、余暇活動等の研修を計画的に行っています。
第1月曜日 | 第2月曜日 | 第3月曜日 | 第4月曜日 | 第5月曜日 | ||||||
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月 | 日 | 研修内容 | 日 | 研修項目 | 日 | 研修項目 | 日 | 研修項目 | 日 | 研修項目 |
4 | 3 | 前期の目標(個人目標) | 10 | 17 | 24 | グッズ作製 研修 | ||||
5 | 1 | グッズ作製 研修 | 8 | 物事を正確に伝える・ロールプレイング | 15 | グッズ作製研修 | 22 | 初夏の健康(合同P) | 29 | 余暇の活用 |
6 | 5 | グッズ説明、プレス機 | 12 | 19 | 東京駅を知る | 26 | ||||
7 | 3 | 医療安全(病院と検体について) | 10 | 電話のかけ方、受け方・ロールプレイング | 17 | 海の日 | 24 | 通勤時困ったことへの対処 | ||
8 | 7 | 夏バテ防止 | 14 | 人と接するときのマナー | 21 | 健康保険 | 28 | |||
9 | 4 | 11 | 18 | 敬老の日 | 25 | 半年のまとめと半年の目標 | ||||
10 | 2 | スポーツの日について | 9 | スポーツの日 | 16 | 23 | 文化の日の意味 | 30 | ||
11 | 6 | 秋葉原電気街を知る | 13 | 院内感染防止のために | 20 | 27 | 冬の健康・薬のこと | |||
12 | 4 | 放射線被ばくとは | 11 | 18 | 今年の漢字・来年の漢字 | 25 | ||||
1 | 1 | 元旦 | 8 | 成人の日 | 15 | 一人暮らし | 22 | 29 | 相手の立場を考える想像力 | |
2 | 5 | キャリアチェンジ | 12 | 建国記念の日 振替休日 | 19 | 26 | ISMSとは | |||
3 | 4 | 上野公園内の施設を知る | 11 | 18 | 25 | 後期(1年)のまとめ |
地域活動
御茶ノ水駅周辺地区生活環境美化・浄化推進連絡会が行っている「合同パトロール」(地域清掃活動等)に、月2回参加しています。地域の環境美化・浄化推進モデル事業に少しでも寄与できるように努めています。
生活面での支援
スタッフの生活や、キャリアアップを支えるため、地域の職業センターや卒業した都立特別支援学校等と連携しています。
なお、障害者就業・生活支援センター等の担当者と本人との支援会議は、オンライン(右写真)で行っています。
見学者の受け入れ
本室は、専用のオフィスが設けられ、障害者雇用の一つのスタイルとして注目されています。今後も、病院における就労定着支援のモデルとして、教育・福祉・労働機関との連携・協力に努めていきます。
今年度は都立特別支援学校の教員や保護者の方々が、児童・生徒の進路指導やキャリア教育の学びに役立てようと見学に来られています。

実習生の受け入れ
本室では、都立特別支援学校高等部生徒・卒業生等の実習の受け入れを行っています。3~4日の実習を通して、卒業後の社会人としての生活に目を向け、自分を生かせる仕事について具体的に学べる機会となっています。一方、本室のスタッフにとっては、自分が得意とする業務を実習生に伝えることで、正確で効率的な業務の仕方を客観的に見直し、自己のスキルアップの機会となっています。

余暇活動
コロナ禍の影響で現在は休止していますが、バスケットボール部の活動やパーティ、コンサートやクリスマスイベント等にも積極的に参加して、仕事と余暇のバランスを図っています。