公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院

部門

看護部Nurse

新人教育プログラム

新採用者研修

2025年度の4月第1週目に行った、新規採用者研修プログラムの内容です。

1日目 AM 昼休憩 PM
辞令式
病院の理念・運営方針
東京都教職員互助会の事業
就業規則の説明
ICカード(職員カード)の交付・説明
感染防止対策(講義)
2日目 医療安全管理体制について(講義)
医療事故防止対策(講義・演習)
労働組合からのお知らせ
AEDの使用方法について(演習)
3日目 看護部の理念・目標について
看護部の諸規則について
看護協会について
日本看護協会看護職賠償責任保険の紹介
接遇研修
コメディカルの紹介
(薬剤科 臨床検査科 栄養科 放射線科 MSW リハビリなど)
LCC訪問看護ステーションの紹介
4日目 看護記録・看護診断について(講義)
看護必要度について(講義)
現任教育・クリニカルラダー・ポートフォリオについて
社会人基礎力(院外講師による研修)
5日目 看護倫理
特別中央プログラムについての説明
パソコン操作・入力演習

Rookie Education

新人教育プログラム

新採用者研修(入職から約1週間)

入職後約1週間は多職種と合同で、「病院(看護部)の概要」「感染防止対策」「医療事故防止対策」「情報セキュリティ」「社会人としてのマナー」などについて集合研修を行います。

新卒看護師特別中央研修プログラム(入職後2週目から5月中旬まで)

当院の新人教育プログラムは、厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン」を基準としています。当院では、2020年のCOVID-19の影響により多くの養成機関(大学、専門学校)における病院実習が縮小したことを契機に「新卒看護師特別中央研修プログラム」を実施しています。このプログラムは、COVID-19の影響がなくなった現在も継続し行っています。その理由としては、新人からは、入職から配属までに時間の余裕があることで、職場や職員に慣れることができたとの声が多くあり、指導者からは、新人とゆっくり関わることができ、きめ細かい指導ができたと評価しているからです。当院では、このプログラムの効果をこれからも期待し、皆さんをお迎えしたいと思っています。

「新卒看護師特別中央研修プログラム」とは、4月から部署(病棟や手術室など)に配属するのではなく、基礎的な患者さんとのコミュニケーションや看護技術を約1ヶ月半(5月中旬まで)かけて体験できるような研修プログラムです。新卒看護師の皆さんが同期同士や先輩と手を取り合いながら一緒に成長できる教育プログラムを目指しています。5月中旬以降は、部署へ配属され、先輩看護師といっしょに業務を行います。どこの部署でも入職後1〜2年の間に一定の看護技術が習得できるように、「基礎看護技術チェックリスト」を使用しながら業務を行います。また、定期的に先輩看護師と振り返りを行い、着実なステップアップがはかれるように関わっています。

夜勤導入前には、オリエンテーションとは別に「夜勤シャドーイング」を行います。先輩看護師と一緒に夜勤の体験を通して生活リズムの整え方や、夜間の患者さんの様子、業務内容を少しずつ経験できるようにしています。

内容
4月〜
5月中旬
【新卒看護師特別中央研修プログラム】
  • 約1ヶ月間は部署への配属はせず、中央での研修を行います。
  • 複数の病棟をローテーションしながら、手術や内視鏡検査を見学します。三楽病院の特徴や各部署の役割を学んでいきます。入院患者さんと直接コミュニケーションをとり、当院の看護を体験します。
  • 新卒看護師特別中央研修プログラムとは別に、集合研修として「技術演習研修」を行います。この研修では基礎的な看護技術を習得できるようサポートし、5月中旬から部署配属するまでに必要な技術が身につけられるように関わっていきます。
5月中旬〜
  • 各部署に配属されます。1ヶ月間はすべての業務を先輩看護師一緒に行います。
  • 「キャリアラダー(レベルⅠ)」「基礎看護技術表」などを利用して、できるだけ偏りなく経験できるようフォローします。
  • 夜勤シャドーイングを行い、夜間の患者さんの様子や看護師の業務を体験します。交代制勤務を行う上での体調管理(生活リズムの整え方)についても学びます。
7月
  • 第1回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
8月
  • 夜勤のオリエンテーションが始まります。(病棟によって開始時期は異なります)
9月
  • 配属3ヶ月の振り返り会を各部署の中で行います。成長したところや、もう少し頑張るところを先輩と一緒に見つけていきます。
10月〜
  • 第2回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
12月
  • 配属6ヶ月の振り返り会を部署の中で行います。入職2年目になるまでに成長したいところ(目標)を確認します。
翌年
1〜2月
  • 第3回メンタルサポート(臨床心理士による個別面談)
翌年
4〜5月
  • 1年目の振り返りを行い、成長したところを確認し、2年目として成長したいところを具体的に目標設定していきます。
新卒看護師特別中央研修プログラム(入職後2週目から5月中旬まで)

5月中旬から部署へ配属され、先輩看護師と一緒に業務を行います。どこの部署でも入職後1~2年の間に一定の看護技術が習得できるように、「基礎看護技術チェックリスト」を使用しながら業務を行います。また、定期的に先輩看護師と振り返りを行いながら、着実なステップアップがはかれるように関わります。

レベルIAコース

月に1回程度集まり、各自の体験や学び、不安なことなどを共有しています。
臨床心理士によるメンタルサポート(個別面談・リラクゼーションワーク)も行っています。

研修対象者
新卒者
到達目標
  1. リアリティショックを克服する方法を学ぶ。
  2. 専門職業人としての自覚が持てる。
    • 社会人としての基本的態度が身につけられる
    • 日本看護協会「看護者の倫理綱領」が看護師の行動指針であることが理解できる
  3. メンバーシップの概念を学ぶ
    • チームの一員としての役割を認識できる
看護技術演習

看護に必要な知識と技術を得て実践で活かすことができるように、「採血」「輸液」「心電図」「輸液ポンプ・シリンジポンプ」などの技術演習を行います。 当院では「学研ナーシングサポート」を導入しており、入職後個人に配布されるアカウントで、パソコン・スマートホンを使っていつでも看護技術を動画で確認できます。

研修対象者
新卒者・所属長が必要と認めた職員
到達目標
  1. 手順に沿って正しい看護技術を学習する。
  2. 自部署で習得できない看護技術についても学習する。
  3. 多重課題について以下の①-④について学習する。
    1. 安全に配慮した優先順位の選択ができる。
    2. 基本的な看護技術が正確にできる。
    3. 自分の能力の限界を知り、先輩ナースに応援(報告・連絡・相談)を求めることができる。
    4. 患者に対し、適切な態度や言葉使いができる。
多重課題
  1. 安全に配慮した優先順位の選択ができる。
  2. 基本的な看護技術が正確にできる。
  3. 自分の能力の限界を知り、先輩ナースに応援(報告・連絡・相談)を求めることができる。
  4. 患者に対し、適切な態度や言葉使いができる。

集合研修(2025年度のプログラム)

レベルⅠAコース 看護技術演習(Eラーニングと実技)
4月 第1回
  • 言語聴覚士による接触・嚥下に関する講義
  • 経管栄養・吸引について
  • シーツ交換・体位返還・寝衣交換・おむつ交換について
第2回
  • フィジカルイグザミネーションについて
  • バイタルサインについて
  • 整容について
第3回
  • 採血について
    • 採血の手順
    • 各種スピッツの説明
    • 血液培養検査の手順
  • 点滴について
第4回
  • 身体拘束具の説明と取り扱いについて
  • 理学療法士による移乗動作を行う際の注意点
5月 第1回
  • 看護学生と社会人の違い
  • 社会人基礎力について
第5回
  • 臨床工学技士による輸液ポンプの説明及び実践
6月 第2回
  • 臨床心理士によるメンタルヘルス講義
    ~リアリティショックを克服する~
第6回
  • 膀胱留置カテーテルの挿入
7月 第3回
  • 夜勤について
  • 2か月所属部署で勤務してみての振り返り
第7回
  • 心電図について
8月 第4回
  • 看護倫理について
  • 倫理的視点で事例を分析する
9月 第5回
  • メンバーシップについて
  • 自部署の目標他性のために、自分ができることは何かを考える
第8回
  • 多重課題
  • 効果的な報告・連絡・相談(ISBERC)
10月
11月
12月
第6~8回(10月~12月)
  • 患者さんや周囲を取り巻く方々・先輩看護師とのかかわりの中で学んだ事をグループワークで共有する
第9回(11月頃)
  • 技術演習振り返り
  • 追加で行う必要があるもの・研修者からのリクエストによる内容
1月 第9回
  • 事例を通じて看護師としての思いや考え(看護観)を振り返る
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